ピカピカ運動中



ピカピカ運動中

パーキンソン病を患った女性のご利用者様です。
過去には小学校の先生をされており、子供たちとドッジボールを楽しむなど体を動かすことが大好きだったそうです。家でも家事に裁縫にと、活動的に過ごされていました。しかし、ご病気を発症されてからは体の動かしにくさに加え、認知症により活動に対する意欲が出にくい、様々な作業を行う上での手順がわからなくなるなどの症状が出現してきました。
そのため家では寝ていることが多く、病前の生活スタイルが失われていました。「以前のような活動的な生活を送ってほしい・・・」そんな思いで、家事動作の練習を取り入れました。
家事の中でも、クイックルワイパーでの床掃除、窓拭きなどの掃除の練習を中心に行いました。最初は慣れないことに戸惑われていた様子も、一旦始めると隅っこのほうまできれいにされるこだわりぶり。練習を重ねていくと、「今日はご飯を食べた後、自分で食器を洗っていました」「昼間、クイックルワイパーをかけていました」などの声をご家族様から聞くようになりました。現在は日中に寝ていることがほとんど無くなったようです。ご家族様の協力、服薬調整等の医療的介入、通所サービスへの参加など、様々な相乗効果を得て、その人らしい生活スタイルを少しでも取り戻せたことに大きな嬉しさを感じた一症例でした。

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