踊りたい!



踊りたい!

80歳代、女性の方です。
趣味の社交ダンスをもう何十年と継続されており、ご自身で社交ダンスサークルを作り運営するほど活発な方です。
しかし、昨年5月、買い物途中で交通事故にあい、右股関節と左足首を骨折され、手術を余儀なくされました。手術後、社交ダンスを今後も続けられるか不安な気持ちで過ごされていると、見舞いに来た方に『もう踊るのは絶対無理』と言われたそうです。その時、とてつもなく悲しい気持ちと、『絶対に踊れるようになってやる』という強い気持ちが湧いてきたそうです。
それから、入院中でも自主トレに励み、順調に回復され、退院した後も近所の整形外科にリハビリ(物理療法)を受けられていましたが、歩行時のふらつきなどが残り、もっとリハビリがしたとのことで、昨年10月に訪問でのリハビリが開始となりました。
訪問リハビリの開始当初は『一年後に踊れたらいいな』というものでしたが、1ヶ月が経つ頃には、自信を取り戻されたのか『年末のダンスパーティーで踊りたい』というものに変わっていました。 そして、リハビリに取り組み、この年末にブランクを感じさせない踊りを披露されたそうで、とても嬉しそうにご報告して頂きました。
今年の目標は、『もっと激しい曲調のもの(ルンバ、チャチャ、サルサetc)を踊りたい』とのことで、リハビリを兼ねて、毎日ヒールを履いて外出されています。
手術を受けてわずか7ヶ月での変化です。 私の経験上でもこれほど順調に回復された方は決して多くありません。
この方の回復を促進させた最大の要因は、『踊れるようになる』という目標がはっきりしていたことだと思います。目標があることで、日々のリハビリに真摯に取り組めたのが結果に繋がったのだと思います。

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